hyperMILL CAMソフトウェア: 2025 の新機能
hyperMILL 2025 では、CAD と CAM の両面においてパフォーマンスと効率の向上が図られています。
CAD については新しいテセレーションアルゴリズム、単純化されたモデル要素表示、そして 改良された 3D モデリングのアルゴリズムにより、作業時間が大幅に短縮されると共に、より正確な処理結果が得ら れます。
一方、CAM のハイライトは、穴とエッジのバリ取りを対象とした 3つの革新的な加工手法です。これらに より加工の柔軟性がさらに高まり、最上級のクオリティが得られます。さらに、同時5軸加工の新しい自 動モードでは、従来以上に最適化された加工が実現でき、非常に複雑な部品であっても効率的で信頼 性の高いツールパスが保証されます。
パンフレット

バージョン 2025
hyperMILL バージョン 2025。
CAMソフトウェア。
CAD
3 接面フィレット
隣接する 3 つのサーフェイスの間に、完全な連続性が保たれたシ ームレスなフィレットを作成できるようになりました。この機能に より、タービンブレードなどの複雑な形状をモデリングする際に、 最高レベルの精度と品質が保証されるだけでなく、作業時間を大 きく削減できます。
メリット: 3接面フィレットの高速かつ正確な作成。
CAM
5X 走査線仕上げ加工 (NEW)
従来の5X走査線仕上げ加工が根本的に見直され、刷新された 改良版が提供されます。3D走査線仕上げ加工で馴染みのある多 くの革新的な機能が、5軸加工でも利用できるようになりました。
さらに、工具軸の自動設定のための新しいアルゴリズムが採用さ れています。スムーズオーバーラップ、切削サーフェイスの自動延 長、切削モデル・トリム、エッジ送り速度、3D工具径補正などの使 い慣れたパラメータを使用して、サーフェイス加工をより効率的 に、より簡単に、そしてより素早く行うことができます。
そしてTrue Shapeポイント配分によるNCポイントの均一化が、機械動作の安 定と仕上がり面品位の向上を実現します。
メリット: 優れたアルゴリズムがプログラミングをサポートし、シン プルな設定でより高い面品位を実現。
テクノロジー
VIRTUAL Machine を使用した ツールパス計算
「パス計算にVMを使用」という新しいオプションを使用すると、 hyperMILL はツールパスの計算中に機械モデルを参照します。干 渉チェックと干渉回避は、工作機械モデルと各軸の可動範囲を考 慮して行われ、結果としてツールパスの安全性と効率が向上し、 最適化されます。 これは特に狭いエリアや、可動範囲の限界付近 での加工が必要となる場合に有効です。干渉や機械の可動制約よ って発生する削り残り部は、他の加工手法を用いて処理すること になりますが、「スムーズオーバーラップ」オプションを用いること で、ツールパス同士のつなぎ目も目立たずに仕上げることが可能 で す 。
このオプションは、加工ジョブごとに適用できます。
メリット: ツールパス計算時におけるVIRTUAL Machine を使用 した干渉回避。
解決策の選択:最も近い +/- C側の角度
VIRTUAL Machine使用時において、各ジョブの「NCテキスト」タブ に追加される「解決策」パラメータで回転軸の優先動作方向を選 択する際に、「最も近い +/- C側の角度」オプションが追加されまし た。これにより、任意指定した優先内容に沿って解決策が選択さ れます。hyperMILL VIRTUAL Machining Optimizerのライセンス があれば、NC 生成時に起こりうる干渉やストロークオーバーを防 ぐ こ と が で き ま す 。
メリット: シンプルなプログラミング作業で大きなC軸回転動作を 回避し、加工精度を高めることが可能。
ストックチェーン 自動設定
新バージョンでは、hyperMILLのストック処理アルゴリズムが一新 され、完全自動かつ強力でより優れたものになりました。穴あけ 加工、旋削加工、切削加工から積層加工まであらゆるタイプの加 工において活用されます。ジョブリスト設定タブにあるストックチ ェーン「自動設定」オプションを有効にすると、すべてのストックモ デルが自動的に正しい順序で作成されます。加工ジョブが削除ま たはソートされると、ストックチェーンも適宜調整されます。また、 必要に応じて任意の加工ジョブをストックチェーンから除外する こともできます。それ以外の場合にはユーザー側での操作は必要 なく、その作成からシミュレーションまたはVIRTUAL Machine へ の受け渡しまで、 すべてのストックモデルがhyperMILL 側で一元 管理されます。
メリット: ユーザーフレンドリーなストックモデルの操作と作成の 簡素化。
最適なバレル工具
CAMメニューの新しい機能である「最適なバレル工具」により、対 象となる範囲における最適なバレル工具の形状について分析・検 討することができます。分析では、3つのタイプのバレル工具 (テー パー、接線、汎用) が選択でき、そのタイプごとに基準直径とバレ ル半径の範囲を定義できます。これにより、リアルタイムで最適な 工具形状がビジュアル化され、リード角を分析することで、使用可 能なバレル半径を最適化したり、または、「コンタクトパラメータ」 と「バレル最大距離」を使用して、最適なバレル半径を決定するこ とができます。この機能は、適切なバレル工具を選択し、その最適 な使用を保証するのに役立ちます。
メリット: バレル工具を最適に使用するためのシンプルで迅速な 分析。
hyperMILL AUTOMATION Center Controller
新しい hyperMILL AUTOMATION Center Controller では、自分 で開発したスクリプトおよびサブスクリプトを簡単に管理および構 造化できます。これにより、自動化スクリプトの概要を素早く把握 し、利用できるようになります。お気に入りを作成し、その中でスク リプトを整理します。また、特定のスクリプトのフィルタリングを常時 行うことができます。Controllerでは、結合したスクリプトまたはサ ブスクリプトを自動的に実行できます。これを行うには、一連のスク リプト全体をお気に入りに保存する必要があります。
メリット: 自動化スクリプトの整理と使い勝手の向上。